日野菜の種の採取

最新更新日:2011年11月27日

2011年11月27日

 日野菜の原種採種圃場母本選抜会が日野町深山口、南比都佐公民館周辺圃場で行われました。昨年度に引き続き有意義な選抜会となりました。
開催目的(開催要項より)
 日野町の伝統野菜、日野菜は蒲生貞秀公の時代(室町時代)日野町で発見されました。 日野町の風土、歴史とともに、先人の手が加えられ江戸時代の後半より明治大正昭和とその時代とともに大きな飛躍を遂げてまいりました。 平成の時代一時期空白の時代がありましたが、滋賀県農業試験場と滋賀県種苗生産販売協同組合、 深山口地区を中心とした地元日野町の篤農家の協力のもと、日野菜の原種とされる系統の選抜をやり直し、 往時の純系に近づけ今日に至っております。 今後もその伝統・文化・手法を引き継ぐとともに日野菜のさらなる振興を図るため、日野菜原種採種圃場母本選抜会を開催する。

2011年11月27日

会長挨拶

母本植え付け前の準備打ち合わせ。

作業開始

2007年10月13日

右,従来から使い慣れた「ふぐせ」左,効率的日移植ができる「竹べら」。

軽トラの上にはたくさんの「ふぐせ」

2008年4月23日

花もほぼ終わりです。

2011年11月27日

講師のお話要約
1.F1(一代交配種)のまとめ方=味が良い・収穫が多い・耐病性に優れている・どこででも栽培が可能・栽培期間が短い・・・・
2.伝統野菜のような固定種=伝統文化がありその土地の風土が感じられる適用範囲がせばい。
3.種取りの場合、10年ぐらいその年の種を保存する。年により気候の変動等により、特徴がぶれる恐れがある。
4.選抜された理想的な原種を中心にして年年の種子を近くに植えるとよい。
5.日野菜は特に地蔵肩(なで肩・女性型)がよい。しかし いかり肩(男性型)を少し入れたほうがよい。 女型7:男型3で植えても種子収穫時には5分5分となる
6.日野菜の女型はおいしさが持続する。すが入りにくい。育ちにくく病気に弱い。:男型は育ちが旺盛。 すが入りやすい味はどちらかというと淡白。種は大きなものがとれる。
7.選抜された母本は、葉は適当に切る。根は切りすぎないように、主根が終わったところで切る。
8.植える場合、斜め45度東向きに植える。または竹べらを使い斜めに穴をあける。
9.田んぼはひげ根が出やすい。水はけの加減。畑は45日ぐらいで収穫できるが田んぼはさらに10日以上日数が必要。
10.日野菜「亀裂カッペイショウ?」(抽根部分より腐る病気)一度に多く水がかかったり、風でゆすれたりした場合なりやすい。
初生皮の層が破れ成長が止まる。中まで茶色くなり商品価値がなくなる。

トップに戻る