日野菜 栽培田より古墳時代中期?土師器発見

          

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2010年1月25日
2010年1月20日 古墳時代中期(5世紀後半)   土師(はじ)器発見  
  日野町三十坪番場2007番地 冬用日野菜の栽培地 
  工事中の国道477号必佐バイパスより冬日野菜を望む
(黒っぽく見えている畝)
 
   冬の日野菜は葉っぱが短く土中温度が外気より高いので根の方が長い
外気温が低くなるとアクがより強くなるのかサクラ漬け等に調味すると漬けあがりの日野菜は濃い赤に仕上がります。
 
   昨年道路工事にさきがけ、番場遺跡の発掘がおこなわれ古墳時代中期の「木製網代」が出土しました。
平成22年1月現在日野菜が植えられてある圃場も21年10月までは遺跡発掘のための仮設道路として利用されていました。10月に元の圃場に整地され日野菜の播種を行い現在に至っております。
 
1月20日珍しく穏やかな春を思わせる天候。ヒバリの声も聞かれるくらいでした。整地された圃場の石をひらっている最中、古墳時代中期(5世紀後半) ?土師(はじ)器らしきものがあるのを発見しました。天土(あまつち)埋め戻しの時に大型ブルドーザーで成らされ、さらに私のトラクターの耕運作業にも壊れず写真の土師(はじ)器として見つけました。もちろん器の中は泥で固まっていましたが水で洗いますときれいになりました。合わせてかけらも散らかっていましたので水洗いしました。表面がすすびた黒い破片を水洗いしますと、手もまっ黒になり、古墳時代中期(5世紀後半) の人々が生活の中でこの器を利用しておられた時のススかと思うと、遠い遠い時代のロマンに浸ることができました。
日野菜に関して もうひとつの不思議・・・・・・・・・・古墳時代中期の種「からしな」が芽をだしたのか・・・・・・・
昨年秋の日野菜原種選抜研修のとき講師の先生が言っておられたことで、「日野菜の特徴“タタカラサ”(=苦みからみ)は十字架野菜「カラシナ」の交雑が原因の部分が多い・・・」との話。 
 今まであまり気にも留めず過ごしていましたが、今回の国道477バイパス工事のせいか、出雲川(川の名前)の堤防、栽培圃場の畔周りなど、今まであまり目にとまりませんでしたカラシナの野生種が、やたらと目立って育っています。葉っぱを口に入れしがんでみると始は青臭い強い菜っ葉の味、続いてからしの味がしました。日野菜のタタカラサはありませんが、まさしくからしの原料となる植物だな・・・・と思いつつ、カラシナも古墳時代の植物とすれば、古墳時代にこぼれた種が土の中に眠っていて平成に時代の今ようやく芽を出したのかも・・・・・・・・・・・そんなことはあり得ないと思いつつカメラに収めました。
今後折に触れ、花が咲き、実がなるまでご紹介していきます。
 
   
  番場遺跡関連
  番場遺跡発掘調査報告会資料
 
 

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